福井のレコード屋「鑑定団」がギタリストにとって楽園過ぎて辛い
ギタリストにとって中古ギター、中古アンプを探すことはもう1つの習性なのは間違いないでしょう。
今日も掘り出し物を求めて我々ギタリストはトレジャーハンティングに明け暮れます。
しかし掘り出し物がでてくることは非常に稀なのが現実です。
ハード○フなどのリサイクルショップ店も最近は相場をかなり調べた上で値段をつけています。
故に僕は最近はハードオ○などのリサイクルショップ店にはめっきり行かなくなりました。
そんな人も多いと思います。
そんなあなたにこの記事を捧げます。
特に北陸近辺にお住まいの方には全力で捧げます。
結論から言ってしまうと福井のレコード屋さん「鑑定団」が超オススメ。
レコード屋なのにギターがたくさん置いてあるという不思議なお店。
ネットではほぼ情報なしの穴場スポットです。
(というか本当に所在地と電話番号くらいの基本情報しか載ってません笑)
僕がこのお店をおすすめする理由は
①珍しいギターがたくさんある
どこから集まってくるのか毎回不思議に思うギターのラインナップです。
昔のマツモクなどのF社やG社のコピーギターからハウンドドッグテイラーが使っていそうなお下品にスイッチがめちゃくちゃついてる国産ビザールまで幅広い。
こんなのがわんさか。(ほんの一例)
ちなみにこれはこの間入荷していたovationのソリッドギターのViper。
上品なテレキャスという感じでめちゃくちゃ音が良かったです!
②価格が安い!
安いです。
うんとにかく安いです、ここ。
ESPが3万6千円??
フェンジャパのベースが1万8千円??
激安もええところかと。
探せば他にもっと安いところもあるのでしょうけど福井の田舎でこの価格は驚きです。
ちなみに僕が現在使ってるグレッチに物凄く似ているアリアのフルアコFA-80はここで3万円で買いました。
本家より音いいと思います、、、
またサブで使っているTokaiのSilver Starもここで1万円で買いました。
カッティングしてて気持ちいいギターです。
マスターの鶴の一声で更に値引きになるかも、、、?
ローランドの名作アンプBC-60を1500円で売ってもらったのはいい思い出です。
③岡本太郎似のマスターが面白い
ここのマスターとは一度是非とも話をしてみて欲しいです。
あえてあまり深くは書きません。
前情報なしで話したほうが絶対に楽しいです。
岡本太郎にそっくり。
(ご本人から掲載許可を頂いております)
【レコードも安いよ】
本業であるはず(?)のレコードも安いです。
値段の付け方が基本的にアバウトで邦楽100円or300円、洋楽ロック&ポップス300円or500、円、JAZZ500円or700円、ブルース&ソウル系800円也。
買取金額はいくらなのでしょうか、、、笑
【まとめると】
鑑定団はギタリスト、レコードコレクターなら絶対に訪れたほうがいい穴場!
絶対に行くべし!
電話番号:0776-23-5355
営業時間:12:00-19:00
定休日:月曜日
(福井駅から徒歩10分ほどです)
文章:菅原翔一
写真:菅原翔一
協力:鑑定団マスター
↑ポチっとしてくださるとブルースがこれからも続いていきます!
「アフガン•レポート」地雷源に迷い込んだ英国兵士達の恐怖を描く
-あらすじ-
アフガニスタンの地雷地帯に入り込んでしまったイギリス人兵士たちの戦いを、実話に基づいて描いた戦争ドラマ。2006年9月、タリバンとの戦いが泥沼化の一途をたどるアフガニスタンの山岳地帯で、パトロール中のイギリス人兵士が地雷を踏んで重傷を負った。仲間の兵士たちが現場に急行するが、そこは80年代にロシア軍が撒いた無数の地雷が眠る危険地帯だった。地雷による負傷者が増え続ける中、ようやく大型ヘリが救援に到着したものの、危険で近づくことすらできない。身動きがとれないまま時間だけが過ぎ、兵士たちは心身ともに追いつめられていく。
(映画.comより引用)
【派手なドンパチ物ではありません】
戦争映画といえばどうしても敵味方が双方入り混じって派手に撃ち合うのがデフォルトみたいな気もしますが、、、
この映画はほぼ銃撃戦はなく映画本編の時間の約8割が地雷源に迷い込んだイギリス軍兵士の救助を待つまでの恐怖を描いています。
そのため派手なドンパチ物がみたい!という方が見ると肩透かしをくらいます笑
僕もDVDのジャケットみてなんとなく借りたのでまさか地雷の映画だとは思いませんでした笑
僕の場合はそれが逆に新鮮で良かったのですが笑
(それでもヘリコプターが爆発「しているように」見えるジャケットはどうかと思う笑)
【対人地雷はやっぱり残酷だ】
地雷という兵器の目的は敵を殺すことではありません。
敵軍兵士を負傷させ救助につく兵士達を増やすことで前線で戦う敵の数を減らすこと。
つまり敵を半殺しにしておくための兵器。
めちゃくちゃ残酷です。
この映画でもその描写がしっかりなされています。
1名の兵士が地雷を踏む→仲間が助けに来る→仲間も地雷を踏む→助けるために更に人員を割く
後送するためのヘリコプターを運用する人員も合わせたらかなりの数、、、
しかも足を吹き飛ばされた仲間の苦痛の叫び声、、、これは精神的にきますって。
しかも周りは地雷だらけ!
仲間を助けようにも自分の足が吹き飛ばされてもおかしくできない。
身動きできない恐怖!
【ドン底の状況でのユーモア】
しかし誰もが精神的に参ってしまうような空気をなんとか変えようとジョークを飛ばし合う兵士達。
特に負傷した兵士達が仲間達にジョークを飛ばすシーンにはぐっとくるものがありました。
ドン底の状態で冗談を言い合えるのは肉体的にも精神的にも強い証拠だと僕は感じました。
危機的な状況とユーモアのコントラストに何とも言えないものを感じました。
救助にきたヘリコプターにジェスチャーでアルファベットを伝えようとするシーンで「YMCAかよ!」と自分でツッコミを入れるシーンは思わずクスッとしてしまいました。
【最後に】
この映画を観て昔読んだ「地雷を踏んだらサヨウナラ」というタイトルの本をふと思い出しました。
地雷を踏んだら自分の命とサヨウナラする訳ではない。
不便のない日常生活とサヨウナラする、、、
地雷ってやっぱり残酷です。
残酷な描写もありますが戦争の現実も知るためにも是非とも観て頂きたい作品です。
【レコード情報】京都の老舗レコード店WORKSHOPさんが移転します
移転のため今の店舗での営業は明日で終了とのことです。
移転先は京都寺町御池上ルのモーリスビルの2Fとのことです。
つまり100000t(じゅうまんとん)さんの上の階ですね(^ω^)
10月中旬に新しい店舗で営業を開始するとのことなのでレコードフリークの皆さん、新生WORKSHOPさんを応援しましょう!
あの4階までドキドキしながら上がっていく感じも好きやったけどねぇ(^ω^)
文章:菅原翔一
写真:菅原翔一
ブルース最初の1枚はロバジョンよりこれ!!Lightning Hopkins「Mojo Hand」
このブログでぶち抜く名盤リストということで僕が選ぶ名盤を紹介していますが、このアルバムはジャケットからぶち抜いていますね笑
鮮烈なジャケットです。
赤色のジャケを突き破ってでてくるのはモノクロの手!
ブルースの数あるアルバムの中でももっとも印象に残るジャケだと思います。
多分100回くらいこのアルバムに針を落とした僕がこのアルバムの魅力はズバリ!
①分かりやすい泥臭さ
ブルースという音楽は実に幅広いものです。
イメージしやすいスローテンポで泥臭いブルースもあればロバートジョンソンなど都会的で洗練されたブルースもあります。
そのため最初からブルースを聴き始めよう!という方がロバートジョンソンなどを聴き始めると「あれ?思ったのと違う、、、」という現象に陥ります。
しかしライトニングホプキンスのブルースはド泥臭いカントリーブルース。
実に分かりやすい!
安心して(?)聴けます。
②おいしいギターフレーズ
ライトニングホプキンスの最大の魅力のひとつとしてギターファンなら誰しもにんまりしてしまうフレーズを連発するセンスが挙げられます!
このMojo Handでもライトニングホプキンスのギターセンスが光りまくります。
楽器屋さんの試奏でライトニングのフレーズを弾いたら少し自分に浸れること間違いなしです。
(多分誰も気づいてくれないが笑)
おすすめはアルバム同タイトルのMojo Handのギターソロ!
簡単だしかっこいい!
③でへへ感
でへへ感ってなんやねん!とお思いになるでしょうが、、、
こればっかりはでへへ感としかいいようがない。
この動画をご覧ください。
That Woman named maryという曲を演奏するライトニング。
これがでへへです。
この大見得切りながらふてぶてしく笑いながら弾くのがでへへです!
数多いブルースマンの中でもこのでへへ感を出せるのはライトニングホプキンスだけ。
(なんとなーく意識的に出そうとしてる感じもして少し可愛く思えてしまう笑)
そのでへへから気分で平気で小節数を変えたりテンポを変えたりするのでバックのリズム隊を困らせるのもライトニングホプキンスだけ。
ちなみにスタジオ盤でもでへへと笑いながら演奏します。
実に楽しそうである、このオッサン。
-まとめると-
ジャケも良いし中身も良いアルバム!
是非ともライトニングのでへへ節をお楽しみください(^ω^)
ちなみに本アルバムのHave you ever loved a womanでいかしたピアノを弾いてるのもライトニングホプキンス。
意外と器用なオッサンである。
僕の母親がこのアルバムのパロディ絵を描きました。
Neko Hand??
文章:菅原翔一
写真:菅原翔一
協力:おかん
ガレージロックが好きなら間違いなし!Hound Dog Taylor「Natural Boogie」
しかし実は案外ノリが良くて楽しい曲がたくさんあるのです。
今日、紹介するアルバムは飛びっきり楽しいブルース名盤の「Natural Boogie」by ハウンドドッグテイラー。
1973年発売。
(ブルース名盤というよりブギウギ名盤といったほうがしっくりくるか)
まずは音から聴いてみてください!
「Wild about you baby」
Natural boogieには収録されていませんがハウンドドッグテイラーの代表曲のひとつ。
どうでしょうか??
ブルースのイメージが大分覆りませんか??
•アンプをギャンギャンに歪ませて突き刺すようなスライドギター
•軽快なノリ(こういうのをブギウギといいます)
•バックのHouse Rockersのどっしりしたリズム(実はベースレスだったりする)
この3つがハウンドドッグテイラーの魅力の三本柱です。
このNatural Boogieにはそんなハウンドドッグテイラーの魅力がギッシリ。
軽快かつ重厚なリズムで最初から最後まで駆け抜けていくようなアルバムです。
ハウンドドッグテイラーのスライドギターの荒々しいサウンドはガレージロックが好きな人には物凄くハマると思います。
歌い方もガレージロックぽいしね。
(多分ホワイトストライプスのジャックホワイトはかなり影響を受けてると思う)
そして弾いてる表情もゴキゲンでいいのだぁ~
文章:菅原翔一