「兵役・・・無期限・・・休暇ナシ・・・アル日、俺ハ死ヌ。」 ベトナム戦争の狂気に疲弊するペン 開高健「ベトナム戦記」
最近、開高健の文章にだだはまり中である。
開高健の凄いと思うところ。
それは自分の中に蔵する星の数ほどの語彙の中から、その場に一番ふさわしい言葉を紡ぎだす力だ。
開高の言葉の選択に震えるような感覚を覚えている。
この感覚がとても楽しい。
先ほど1965年に開高が書いた「ベトナム戦記」を読んだ。
戦時下のベトナムの100日間で開高は戦争の狂気に疲弊していく。
ある日は第三者として逮捕されたベトコン少年の処刑現場を見る。
そしてある日は当事者として血で血を洗う戦場で血の臭いを嗅ぐ。
「人間は大脳の退化した二足獸」
同じ人間同士(しかもベトナム人同士)が殺し合う状況を見て開高はこう書く。
しかし同時に開高は軍隊にあるまじき規律の緩さの南ベトナム軍兵士にも間近で触れる。
彼らは洗面器で顔を洗い、体を洗い、その洗面器に米飯やオカズを盛り、作戦だというと茶をわかして水筒に詰める。
そして文字が書けない兵士が上官に代筆してもらい開高に友好の言葉を伝えるワンシーン。
「それでも人間は大脳の退化した二足獸なのだろうか?・・・」
開高はこの間に揺れ動いたからこそ、なお疲弊していったのではないだろうか。
そう思うと胸に込み上げてくるものを感じる。
戦争は狂気だ。
その狂気に疲れた開高を癒したのが釣りだったのだろうか。
文章:菅原翔一
オルケスタ・デル・ソル×オルケスタ・デ・ラ・ルス 福井の音楽史に残るぐらいバンド名がややこしいサルサバンドの激アツ競演!6/22(木)@ハーモニーホール福井
出演バンドは・・・
以上の2バンド
。。。
バンド名めちゃくちゃややこしい。
ややこしいけど実力はどちらもかなりのもの。
特にオルケスタ・デル・ソルは1978年に結成された日本初のサルサバンド!
平日に開催されるのが少し残念ですが行く価値は十二分にあります!
詳細はハーモニホールの公式ページからどうぞ。
初めてブルースにでっくわしたとき、そいつらは掃除機ん中をくぐり抜けてきたんだ
ブルースとは何か。
これという定義はできない。
しかし人間誰しもブルースを抱えて生きていることは間違いない。
日曜日にサザエさんを見ながら「明日仕事(学校)行きたくねぇな~」
という比較的軽度なブルーもブルースだ。
しかしスリーピージョンエスティスのような「目が見えない自分のキッチンでネズミが自分の食料を食べてしまう」
といった飛びっ切り理不尽でブルーなブルースには敵わないだろう。
理不尽。
人間はこの三文字に一番ブルーな気持ちを抱く。
黒人の歌うブルースはそういった理不尽さを嘆く歌詞が多い。
今日はそういった意味で僕が生まれてきて初めてブルースを感じた日のことを書きたい。
そう、、、あいつらは掃除機からでてきたんだ。。。
小学生高学年のときだったと思う。
確か夏休みだったかな。
あのときの僕はひたすら毎日ポテチを食べながらPCに向かっていた。
狂ったようにみていた。
半分廃人である。
それに見かねた母親が遂にキレた。
「アンタぁ!毎日パソコンばっかりしてないで掃除しなさい!!」
当然であるがこの状況は全然ブルースでも理不尽でもなんでもない。
自分の子供がなにもせずポテチをひたすら食いながらパソコンにかじりついているのだ。
それはキレる。
めんどくせぇな。。。
と思いながら僕は掃除にとりかかった。
我が家において母親の命令は絶対なのである。
(ちなみに現在もそうである)
とりあえずあらかた整理整頓が終わって、掃除機をかける。
うなりごえをあげて掃除機は部屋のホコリをすいとる。
掃除完了だ。
とりあえず母親に掃除が終わったことを告げる。
「おかあさん~掃除おわったよお~」
「掃除機の音がきこえんかった。」
!?
おかしくないですか!?
ちゃんと掃除機をかけたことを説明する。
しかし母は聞こえなかったと一点張り。
「もういっかいやりなさい!」
理不尽である。
まだ掃除機のかけかたがなっていないという類いの苦情なら分かる。
でも音が聞こえないというのは。。。
僕は掃除機のスイッチを再度入れた。
そして息を大きく吸い込み
「ぶぉぉおおおおおおおおおおおおんんんんn!!!」
渾身の力で叫んだ。
母に聞こえるように。
「アンタなにやってんの!!!」
母が鬼のような形相で部屋に入ってきた。
掃除機を力づくでとりあげられこっぴどく叱られた。
めちゃくちゃ怖かった。
理不尽である。
掃除機の音が聞こえないから大きな声をだして聞こえるようにしたのだ。
それなのに、である。
現在24歳。
これ以上の理不尽はまだ経験していない。
初めてブルースにでっくわしたとき、そいつらは掃除機ん中をくぐり抜けてきたんだ。
これが本当の意味で僕とブルースとの最初の出会いだ。
もちろんこのとき僕はブルースのブの字も知らなかった。
文章:菅原翔一
映画「冷たい熱帯魚」は観る予防接種だ。※針が太いので注意!エログロ!
突然ですがあなたは予防接種を受けたことはあるだろうか?
恐らくほぼ100%の人がYESと答えるだろう。
今更説明する必要もないと思うが予防接種を受けると抗体が体の中にできる。
しかし、予防接種を受けるのに必要なものがある。
それは注射だ。
チクリと痛い。
観ると抗体ができるのでできれば観ておくべし。
ただし針がめちゃくちゃ太い。
それ故にめちゃくちゃ痛い。
【映画について】
この映画は1993年に実際に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件が元になっている。
実際の事件では主な舞台がペットショップであるが、本作では熱帯魚店にアレンジされている。
あまり内容に踏み込むとネタバレになるので詳しくは書かないがあらすじは
さびれた熱帯魚店を営む冴えない主人公がひょんなことから殺人事件に荷担してしまうというもの。
この主人公を殺人に荷担させるのが地元大手の有名熱帯魚店のオーナー。
表はカリスマ性を発揮し、従業員を鼓舞するザ・カリスマ。
しかし裏の顔は冷酷なヤクザ。
自分の利益のためなら平気で人を殺す。
そして証拠隠滅のため死体を解体する(本人はこの行為をボディを透明にすると呼んでいる)
【感想】
非常に恐怖を感じる映画だ。
誰にでも起こりうるから怖さが倍増する。
殺人に荷担する訳ない!
果たしてあなたはそう言い切れるだろうか?
もしあなたの家族に危害を加えると脅されたら?
そして、あなた自身に危害を加えると脅されたら?
この映画を観た人は主人公を自分と置き換えるはずだ。
そして恐怖する。
お化けなんて生易しいもので本当に怖いのは人間だと実感する。
何度も言うが怖い映画だ。
ただし絶対に観ておくべきだ。
自分の中に「疑う」という抗体ができる。
何事においても疑うことが必要だ。
特に綺麗な言葉を使うカリスマを疑う必要がある。
新社会人に必見だ。
ただし、トラウマになっても私は一切責任を負わない!!
この針めちゃくちゃ太いぞ!!
文章:菅原翔一
はまかぜセッションvol1のご報告♪
今時、ブルースセッションなんて誰がきてくれるのだろうか、、、なんて少し思っていたりしましたが。。。
たくさんの方の参加にほっと胸がなでおりました。
舞鶴からきてくださった方も(泣)
当日はボーカルが不在という過酷な状況にも関わらず、楽しいセッションとなりました。
(次回はなにがなんでもボーカリストを探して参ります)
最後に参加してくださったギタリストのNさんが「みんな幸せそうだったね」と仰っていましたが。。。
そういうNさんも幸せそうにギターを弾いておられました。
みなさん14歳の表情になっていましたよ~
いやーギターってやっぱりいいね。
そして普段聴いてるブルースの楽曲を楽しく演奏される皆さんの姿をみていると益々ブルースへの愛情が深まりました!
ブルースは本当の意味で人を幸せにすると僕は信じています。
至らぬところは多々ありましたが、参加してくださった皆さんありがとうございました!
次回の目標は普段家で一人で楽器をしたり、歌ったりしている人たちに参加してもらうことです♪
ブルースは基本フォーマットが覚えやすいからとっつきやすいよ♪
楽しくブルースしてみましょう!
文章:菅原翔一
写真:Hさん(ご参加ありがとうございました♪)
ブルースウィリスのブルース。ネタだと思ったらマジだった。
Devil Woman - Bruce Willis - YouTube
ブルースウィリスがDevil Womanを歌う動画を見つけました。
ブルースを歌うブルースウィリス。。。
ネタかと思ったら。。。
普通にうまいw
特にブルースハープの音の暴れ方がワイルドでかっこいい。。。
恐るべしブルースウィリス。。。