青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

バディ・ガイが81歳になった!おめでとう!バディ!

少し遅れたが・・・シカゴブルースの雄バディガイが7月30日に81歳の誕生日を迎えた。
81歳で未だに現役というのが凄いし、それがブルースファンの一人として大変嬉しい。

バディ・ガイの尊敬すべきところはバックに徹することもできるし、ソロで思いっきり前にもでることのできる触れ幅の広さ。
初めてバディを聴いたのがギター弾きまくりのソロ作品(確かStone Crazyだったと思う)だったから初めてHoodoo Man Bluesを聴いたときは衝撃的だった!
え、これバディなん!?みたいな笑
(人のバックができないと喰っていけなかったんでしょうね)

シカゴブルースの御三家。
マジックサムは若くして死んでしまった。
オーティスラッシュは2004年に脳梗塞で倒れギターが弾けなくなってしまった。(とはいってもまだ元気でおられることが本当に有り難い)
バディガイはシカゴブルースの生き仏だ。

願わくば是非とも来日公演を・・・と言いたいところだが
別に来日公演なんていらない。

バディがその弾ける笑顔で楽しくギターを弾いていてくれたらそれで十分!
そんなバディのほうに僕の方から足を運んで会いに行きたい。

おめでとう、バディ。

文章:菅原翔一

夏に読みたいこわ〜い本 その① 遠藤周作「怪奇小説集」

前回は僕の心霊体験(?)について書いたが・・・
今日は怖い本を紹介したい。
遠藤周作の「怪奇小説集」。

怪談家の稲川淳二は「怖いって楽しい」と言っていたけど正しくその通り。
この本も怖くて楽しい。

遠藤周作といえば
・海と毒薬
・沈黙
という日本人と信仰についてをテーマにした名作を書いたイメージだけど
ホラーを含めて結構、いろんなジャンルのものを書いているんだよね。

この怪奇小説集は遠藤周作が実際に体験した話、読者の投稿をもとに書き下ろしたもの、オリジナル短編などが15編収録されている。

幽霊などのこの世のものならざるものはもちろん、人間の怖さを描いたものなど幅が広い。
(個人的には人間の怖さを描いたもののほうが好み)

背筋が凍るような怖いオチがつく話もあるが、しょーもなっ!と思わず突っ込んでしまいそうになる話もある。
その当たり外れが逆に面白い。

夏の眠れない夜にどうぞ・・・

文章:菅原翔一

心霊体験(?)のお話 階段を駆け上がる音

今年の夏は実に暑い!
気温ももちろんだけど湿気がめちゃくちゃある。
もっとカラッとして欲しいぜよ・・・

さぁ、こんな暑い日は怖い話でもしましょうか・・・
あんまり怖くないけど。

昨年の11月か12月ぐらいかのお話。
僕は残業で夜遅くまで仕事をしていました。
多分8時頃だったかな。

突如、「タッタッタ」と階段をかけあがる音が。
会社にはそのとき僕と上司の2人しかいない。
しかも上司は同じ部屋にいた。

僕「今、聞こえましたよね」
上司「明らかに人のかけあがる音やったな・・・」

聞き間違えるはずはない。
あれは明らかに人が階段をかけあがる音だった。

素足で。
それも物凄いスピードで。

会社の3Fのフロアは幽霊がでるという噂があり、もしかしてその幽霊だったのではないかと思う。
その後、何がどうしたという話はないけど、やっぱり怖かった。
「タッタッタ」
この音は今でも忘れないし、これからも忘れることはないと思う。

人智をこえたものってやっぱりあるのだと思う。

文章:菅原翔一

よく考えるとこのブログがブルースだった

先日、チラッと記事で書いたように最近は毎日ブログを更新しています。
インプット、そしてアウトプットの無限ループ。
この無限ループの中で気づいたのですがやっぱりアウトプットは大事です。
息を吐くと自然に呼吸をするように人間はできているのです。
アウトプットをすれば自然とインプットできるのです。

さて今日はこのブログの置かれた状況を皆さんに知って頂きたい。
誰得やねん・・・という話ですが。

まずこのブログはブルースをもっとたくさんの人に知ってもらいたいという想いから僕が立ち上げました。
しかし、しかしなんですが。。。

ブルースのアルバム紹介が一番不人気な記事なのですw
逆に一番人気のあるウケのよい記事が「食べ物」という・・・
てめぇらどんだけ食べ物好きなんや!!と怒り狂いそうになりました。(嘘です、そんなんでイチイチ怒ってたら体がもちませんw)

一生懸命時間をかけて書いたブルースの記事が、手を抜いてテキトーに作った記事に抜かれる。
これはブルースですよ。。。

やはりブルースというジャンルが如何に人気がないかがよく分かる笑
でもね、でもね。
それでもやっぱりブルースは素晴らしい。
この熱い音を僕は伝えていきたい。

状況は絶望的だけど、やるのだ!
全てはブルースのために!!

文章:菅原翔一

 

大阪産の史上最高ラグタイムアルバムは放送禁止用語がいっぱい!上田正樹と有山淳司「ぼちぼちいこか」

 

ぼちぼちいこか+6tracks(紙ジャケット仕様)

ぼちぼちいこか+6tracks(紙ジャケット仕様)

 

 

大阪の枚方の大学に4年間通っていた。
大学に入学するまでは大阪に来たことがなかった。
テレビや漫画などのイメージで大阪っていったらやっぱり
「もうかりまっか?」
「ぼちぼちでんなー!」
みたいな挨拶なんやろうなぁと漠然と思っていた。
しかし、そのようなコテコテの大阪チックな挨拶をすることは在学中の4年間一度もなかった笑

大阪も広いのだ。
枚方は京都寄り。
コテコテなディープサウスな大阪にはちと遠い。

ディープサウスな大阪に行きたい人はこの盤をおすすめする。
上田正樹と有山淳司の「ぼちぼちいこか」。
上田正樹と有山淳司のデュオといった趣があるが実際はバックのメンバーはサウストゥサウス。
サウストゥサウス名義でもいいじゃん!と密かに思っている。

ブルースというと暗くて重たいシャッフルビートというイメージがするが・・・
このアルバムはピアノ音楽であるラグタイムを貴重としたブルースアルバムなので軽快なリズムを楽しめる。
この軽快な・・・ウキウキするようなラグのリズムが大阪という土地柄にとてもよくマッチしている。

北新地でボーナスを全部使ってしまおうかと息巻く若い貧乏サラリーマンに
ホステスが「ここはあんたら若いもんの来るとこやおまへんで」と面と向かって言う「あこがれの北新地」

給料をもらったらやりたいこと、欲しいことがたくさん。
でも先の生活のために貯金せざるを得ない。
あー!やっぱりお金はあったほうがいい!!
庶民のお金への本音が見える「みんなの願いはただひとつ」

お金を借りたり、貸したり、返してもらったり、ギャンブルで買ったり、負けたり。
あー今俺の借金いくら残ってるねん!的な「俺の借金全部でなんぼや」

などなどラグタイムを通して大阪の庶民が生き生きと描かれていく。
落語にも通じる、人間の弱いところ、駄目なところを肯定してくれるような雰囲気が心地よい。

そしてお金が欲しければ、色気も欲しいのが人間というやつでして・・・
上田正樹と有山淳司は下ネタも生き生きと描く笑
これは悪ノリに近いものを感じるw
トルコ人留学生がぶちぎれそうな「トルコ風呂」
・ラブホテルより更にいやらしい感じのする「連れ込みホテル」
・本アルバム曰く千日前に多いらしい「同伴喫茶」
などなど・・・
これは家族の前では聴けないなぁ・・・笑

そのような繋がりで綴る「とったらあかん」は間違いなく名曲だ。
爆笑すること間違いなし!
とったらあかんものはとったらあかん!触ったらあかんものは触ったらあかん!!

ただ、お笑い曲だけではなくマイナー調の曲も素晴らしい。
「雨の降る夜に」
「俺の家にが朝がない」
表には絶対に出さない苦しい庶民の胸中を垣間見るようだ。
みんなニコニコ笑っているように見えるけど、それぞれ何かを背負っている・・・

このアルバムは大阪のいいとこ、わるいとこ
大阪で暮らす人たちの喜怒哀楽をギュッと詰め込んだ1枚だ。

ビールを飲みながら楽しく聴こうよ。

文章:菅原翔一

「準備ができてから・・・」間に合いません。人生は〆切だ。鹿島茂「進みながら強くなる-欲望道徳論」

 

 

「今まで夢を語る人をたくさん見てきた。でも実際にやる人はほとんどいなかった。」
矢沢永吉マツダのテレビCMで言っていた言葉だ。
初めて見たときにチクッと心に痛みを感じた。
自分は夢を語るだけの人間だと薄々自分で自覚していたからだ。

世の中にはノウハウというものがある。
参考書、楽器の教則本、ビジネス書などは本という媒体を通してノウハウを売っている。
しかし、いくらノウハウを集めていても何の役にも立ちはしない。
動かなければいけない。
動かなければ意味がない。

今回紹介する鹿島茂の「進みながら強くなる-欲望道徳論」は見切り発車の大切さを説いている。
まず一番大事なのはスタートしてしまうこと。
準備をするのも大事だが準備に終わりはない。
いくらでも準備しようと思えばいくらでも時間をかけて準備ができる。
そしてあっという間に寿命がきてゲームオーバー。
そんな人生って嫌じゃないですか?

栄養補給(=準備)は進みながらやっていけばよい。
むしろ進みながらやっていくことで進んでいくうえで本当に必要なモノが見えてくる。

人生は〆切。
人生において本当にやりたいことはいくらでも先延ばしができる。
大体の人はそうする。
そして、何もせず死んでいく。

今すぐ、今すぐ〆切を設定しよう。
小さいことでも大丈夫だ。

僕は今、本気でライターを目指している。
そのため毎日どんなに疲れていても毎日400字以上の記事を投稿するように自分の中で〆切を設定している。
もちろんこれだけではまだまだだ。
少しずつハードルを上げていき夢を掴みとる。

フランス文学者ならでの視点が新鮮で一冊通して興味深く読めた。
「損をして得を取る」
「ドーダ論」
などユーモアも交えてあるので楽しく読めるはずだ。

若い人(特に何かやりたい人)は必ず読むべし!
薄っぺらい自己啓発本ではない。

文章:菅原翔一
写真:菅原翔一

 

 

 

海×音楽!ビーチで行われる音楽イベント「mid summer party」が超楽しそう!@福井県敦賀市

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8/12(土)に福井県敦賀市松原海水浴場海の家(Pine Beach)で音楽イベントが開催されます。
その名も「mid summer party」!
時間は13:00~20:00です。

ただの音楽イベントではない!!
ロケーションがもうね、最高なの。
ビーチのまんまえで開催!!
なんてお洒落なのだろうか・・・
当日はここは西海岸か!このバカタレが!!って叫びたい。

音楽をまったり聞くもよし、海で遊んだりお酒を飲んだりするもよし・・・。
各人が自由に楽しめる雰囲気です。
これで無料とか・・・w

しかも当日はマリンスポーツも楽しめるように計画中!(こちらは有料のようです)

僕も今回は敦賀を拠点に活動するフォーク青年濱野くん(アフロ)とユニットを組んで参加します。
選曲は当日のお楽しみです♪

小浜からも福井のブルースバンド「Barrel House Blues Band」が出演!
果たして海のブルーとブルースはマッチするのだろうか!
乞うご期待!(合わなさそう)

あと女性の方は極力水着でご参加をお願いしますと主催者の方が言っていました。

文章:菅原翔一