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現在進行形のブルースを追い求める。

このシンプルなコンセプトにたどり着いたのがアクセスアップの要因だと思います。

 

ブログを運営されている、もしくは運営してみたい方はコンセプトが超大事です。

是非ともここはじっくり考えてみてください。

 

いつもブログを読んでいる読者の方に心からの感謝を。

ありがとうございます。

 

ブルースは僕が何もしなくてもずっと続いていく音楽だと僕は思います。

しかし、個人的にブルースの側にいたい。

それだけの思いで僕はブログを書いています。

 

文章:菅原翔一

 

 

ブラジルのギャング映画「シティオブゴッド」が超良かった!

最近、あまり良い映画に出会えていないなーと思ったので、友達にLINE。

こういう映画マンネリ期間(?)は人におすすめを聞くのが一番良いという今までの経験則だ。

 

友人「シティオブゴッドみといたら?」

 

なんかB級っぽい感じするなーと思いながらゲオでレンタルしてきた。

 

 

シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組) [DVD]

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本作品はブラジル産のギャング映画である。

 

舞台は1960年代~1980年代のリオデジャネイロのヤバいスラム地域。

麻薬密売、強盗、殺人がまかりとおる惨憺たる地域。

 

そんな中でジャーナリストを志す少年から見た暴力の負の連鎖。

憎しみは憎しみを生んで天一のラーメンスープのようなドロドロになっていく。

 

約20年間のストーリーなのだが緩急のつけかたが音楽を聴いているようで長さを感じさせない。

 

サントラもなかなかいい感じ!

ブルースのブログとしてはJBのセックスマシーンもフィーチャーされていたということを書いておきたい。

(かかるタイミングが絶妙なんですよねー)

【ライブ情報】なにわのジミヘン、ひさのぺりっくすワンマンライブ 12/15(土)@大阪日本橋太陽と月


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ひさのぺりっくすというミュージシャンが大阪にいる。

ジミヘンの生き写しばりのエキセントリックなギターを弾き、ソウルフルにそして時にはゆるーく歌う凄い奴。

 

ギター1本を手に(しかも現地調達)メキシコを流浪する生粋のランブリングマン。

 

そんな彼が12月15日(土)に大阪の日本橋にある太陽と月というバーでワンマンライブを行う。

 

チケット代2000円+ドリンク代500円の価値は十分にあると思う!

現在進行形の若手のブルースを目撃せよ!

 

文章:菅原翔一

 

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【ライブレポ】シーナ&ロケッツの"4人"がつくり出すビートはブルースだった。シーナ&ロケッツ40周年アニバーサリーツアー11/21(火)@京都拾得

 

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11/21(火)にシーナ&ロケッツ40周年アニバーサリーツアーを観に京都の拾得(じっとく)まで行ってきた。

いち早くこの感動を伝えたいのだが、その前にこのライブには個人的なストーリーがある。

ライブ前に鮎川さんにメールを出す

ブルースを伝えたい!

これは僕の人生の大きな使命のひとつである。

こんなことを話すといろんな人に笑われるのだが、僕は本気でそう思っている。

理由は説明できないし、やりたいことにイチイチ説明付けなんかしていたらキリがない。

 

どうすればブルースをもっといろんな人に聴いてもらえるだろうか・・・?

ある日、ふと思いついた。

ブルースを愛するすっげー人ですっげーブルースを現在進行形で演っている人に会いにいこう!!

 

ブルースを愛するすっげー人、思い浮かんだのは鮎川誠だった。

その直後にすぐにメールを打った。

 

長々といろんなことを書いたのだが要約すると・・・

ブルースがめちゃくちゃ好きでたまりません!会ってください!

送信ボタンをクリックした後に思った。

俺ってめちゃくちゃアホやん!笑

果たしてこのアホさで返事は果たしてくるのだろうか・・・。

 

それが来たのである笑

 

鮎川さんのマネージャーさんから届いたメールには

「あなたの熱意は分かりました。鮎川にそのまま必ず伝えます。40周年アニバーサリーがあるのでご都合が合いましたら是非とも遊びにきてください。そこで挨拶して頂ければと思います。」

というような内容が記されていた。

 

これを読んでいるときのアドレナリンの分泌量たるや。

後先考えずに「行きます」と返事。

 

開演まで

当日は18時30分開場だったのが、16時30分に拾得に到着。

ライブハウスのスタッフさんに「はやいっすねーw」と言われる。

それはそうですね笑

リハーサルが始まる。

いつもレコードで聴いていたあの音に本番への期待が否応なしに高まる。

開場近くになるとお客さんが列をなす。

革ジャン率の高さ!

 

開演までの30分間の長いことといったら!

 

開演!

開演の19時。

SEの音量が一瞬グッとあがり、それから下がっていく。

照明が落ちる。

シーナ&ロケッツの出演の演出である、飛行機の着陸の無線SE。

自分の心臓の音が聞こえる。

 

ドラムの川嶋さん、ベースの奈良さんが2Fの怪談から降りてくる。

それに続いて鮎川さん!!

 

隣にいた女性ファンに「本物ですよね!?」って聞いてしまう笑

「うん!!本物!!」

 

ゆっくり階段から降りてくる。

煙草をふかしながら。

 

ちょうど僕が立っているところからギターを受け取りながらステージにあがる。

「鮎川さん!!」鮎川さんが着ていた革ジャンに思わずタッチ。

「ハァーイ♪」

ニコッと笑ってサングラス越しに優しい目をみた。

今日のライブが素晴らしい時間になることをこの一瞬で確信した。

 

鮎川さんのギターのブラッシングのカウントからBATMAN

シーナ&ロケッツの入場テーマ曲ともいえる曲でアドレナリンが体中をかけめぐる。

 

鮎川さんはブラックのスリムフィットのパンツを履いて、ブラックのシャツに革ジャンにピカピカに磨かれたチェルシーブーツという出で立ち。

弾きこんで塗装は剥げてボロボロになったレスポールカスタム。

そしてくわえ煙草。

口から時折吐き出される紫煙の形。

それが空気中にとけてなくなる。

まるで映画を見ているような感覚になった。

 

Get it on Babyに続いてI'M FLASH

鮎川さんボーカルの看板曲とも言える曲。

当たり前ではあるがでてくるサウンドが本物で感動。

 

聴けば聴くほどバンドのサウンドに引き込まれていく。

映画の世界観に引き込まれ、映画の中に没入してしまう感覚と全く同じ。

 

クールな出で立ちの鮎川さんだが、プレーは真逆で常に全力投球。

手加減は一切なしだ。

そこには71歳の老人の姿は一切なく、生まれて71年間若者をやっている人間の姿があった。

体中から汗を吹き出しながら、全力で歌う。

転がり続けてずっと加速していく岩のようだ!

 

熱狂を通りこし、たちつくしてバンドのサウンドにひたすら没入した。

全力でプレイする鮎川さんの額から流れ落ちた汗がピカピカに磨かれたチェルシーブーツに落ちて水玉模様のような形になったのが何故か印象に残っている。

 

ベースの奈良さんと川嶋さんもシーナ&ロケッツの音を伝えるのに外すことはできない。

ベースとドラム。

いわゆるリズム隊はバンドの心臓としてよく例えられる。

 

「イラっとすることを原動力に僕らはロックやるけど、出てくる音はハッピーじゃないといかんけんね」

何かのTV番組で鮎川さんはこう言っていた。

 

この2人が織りなすハッピーなビート(=血液)が鮎川さんに流れ込み、サウンド全体が物凄くハッピーなサウンドになっていた。

 

いつの間にか終盤へ

 

いつのまにか終焉の

LAZY CRAZY BLUES~LEMON TEA~YOU MAY DREAM~I LOVE YOU

の流れ。

 

LAZY CRAZY BLUESではギターソロ後の鮎川さんのブラックビューティーのリードプレオとボーカルの掛け合いが絶妙でたまげる。

まるで2人のボーカリストの音をきいているかのようだった。

 

そしてYOU MAY DREAMの鮎川さんのMC。

「みんな夢を持ってね」

鮎川さんではなくシーナが言っているように僕には聞こえた。

シーナの魂が鮎川さんの唇を借りてそのように言わせたのだと思う。

 

あなたのこと思うと 凄く胸が熱くなるの

いつもはユーウツな雨も サンバのリズムに聞こえる

 

鮎川さん1人で歌っているのだが、そのボーカルの後ろで僕は確かにシーナの歌声も聴いた。

嬉しくて嬉しくて涙が止まらなくなった。

 

時代は確かに夢を持っていますと言うのがなんとなく気恥ずかしい気がする時代だ。

しかし、そんな時代だからこそ夢をもって、希望をもって生きていくのだ。

 

それが私のすてきな夢

それが私のすてきな夢

 

シーナの夢。

それは鮎川さんのギターと一緒にずっとロックをやっていくことだったのに違いない。

体という入れ物はなくなってしまったけど、シーナはまだ夢を叶え続けている。

そして鮎川さんも。

 

2013年の磔磔でまだ元気だったシーナがいたときのライブを思い出した。

ロックに思い切り憧れて、パティスミスのTシャツを着ていた僕にシーナは優しくハグしてくれた。

あのときの嬉しさ。

 

最後にI LOVE YOU。

鮎川さんの横で、お客さんからそして鮎川さんからI LOVE YOUを何回も言われて嬉しそうなシーナの顔が見えた。

人間の愛の深さを見たと言ったら大げさだろうか。

 

「いぇー!みんなありがとう!!」

鮎川さんははにかみながらレスポールを肩からおろし、ゆっくりステージから降りて行った。

 

アンコール

 

拍手が鳴りやまない。

いつのまにか拍手はアンコールを求める手拍子に変わる。

 

アンコールに応えて鮎川さんがもう一度ステージにたつ。

その顔はとても嬉しそうだ。

 

「ありがとう!それじゃ最後に僕たちが呼ぶのも恐れ多いローリングストーンズっていうバンドの中から1曲。僕たちのピンナップベイビーブルースっちアルバムの中に入ってるI Can't Get No Satisfactionっていう曲をやります!」

 

観客みんな大興奮!

I Can't Get No Satisfactionの大合唱。

 

大学時代にロック漬けだった自分に戻ったような気がした。

 

バンドのリズムにしっかりと乗せるように弾くギターは正しくブルースそのもの。

それも思い切りフレッシュなやつ。

 

やっぱりこの人はブルースマンや!

心の中で僕は叫んだ。

 

これからもずっと4人

 

映画のようにエンドロールが流れていくのが僕には見えた。

エンドロールには

飛びっきりのご機嫌な笑顔でリズムを作り出すドラムの川嶋さんとベースの奈良さん。

その上で思い切り自分の鳴らしたい音を出す鮎川さんの名前。

そして体はなくても歌を歌ってタンバリンを鳴らすシーナの名前、4人の名前がクレジットされていた。

 

シーナが亡くなった直後に鮎川さんは涙を浮かべながら

「俺達はこれからも4人でシーナ&ロケッツを続けていきます」とインタビューで言っていた。

 

今回のライブに行ってみて、それは鮎川さんの意志表明なんかではなく、事実そのものであったと思った。

これからもシーナ&ロケッツはずっと4人だ。

 

後半に続く!

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「落語とブルースって結局同じやねん!」ブルースを歌う落語愛好家「千里家やん愚」~インタビュー編~

さて前回の投稿の続き。

Facebookなどで反響があり嬉しい限りだ。

 

ここで裏話をひとつ。

Facebookでこのページをあげたところ、やん愚さんご本人からコメントが。

「落語家ちゃうし!落語愛好家にして!」とのことであった。

これはどういうことか。

自分に置き換えて考えてみる。

僕は趣味でギターを弾いているが自分のことをギタリストって言ってしまうのは何か恥ずかしい感じがする。

このような感覚なのであろうか・・・と思いながら落語家を落語愛好家に訂正した次第である。

 

mojomanta.hatenablog.com

 

本題に戻ろう!

今回は打ち上げでのインタビュー編!

ブルースと切っても切れないモノ、それが酒である。

このスペシャルアイテムで私たちはブルースにより少しだけ近づくことができる。

ブルースを愛する落語愛好家やん愚が少しブルースにいつもより近づいた状態でこのインタビューをお届けしたい。

 

●落語を始めたきっかけ



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---早速ですがまず最初に落語家としてのやん愚さんに質問させて頂きたいと思います。落語を始めたきっかけについてお話頂けますか?

 

やん愚

「落語を始めたのは大学に入学してから。関西大学で目立ちたかったから。軽音とちょっと迷ったけど・・・」

 

---軽音でも目立つことはできたのではないですか?

 

やん愚

「そう!やけど軽音はバンドやからなぁ!落語は1人でやるからより目立つやん!」

 

---なるほど。それだから落語を。かなりのめり込んだでしょうか?

 

やん愚

「のめり込んだ!4年間で落語をやることがすっかり快感になってしまった!自分がしゃべると客が笑うんよ。これはもう麻薬に近い快感・・・笑」

 

---ある意味脱法ドラッグ的な笑 就職されてからも落語は続けていたのですか?

 

やん愚

「全くやってなかった笑 気づけば20年のブランク笑」

 

---何故、落語を再開しようと思ったのですか?

 

やん愚

「きっかけは10年前の関西大学のクラブ40周年のクラブ会。そのときに寄せをやることになって」

 

---それでまた火がついてしまった?

 

やん愚

「うん笑」

 

●ブルースを始めたきっかけ

 

---それでは続いてブルースマンとしてのやん愚さんにインタビューしていきたいと思います。ブルースを始めたきっかけについて教えてください。

 

やん愚

「4~5年ほど前やから結構最近やね。もともと憂歌団がメッチャ好きやった!勘太郎のギターも素晴らしいけど俺はやっぱり木村充揮!俺自身、歌うのが好きやったから」

 

---ブルースを始める前に歌は歌っていたのですか?

 

やん愚

「うん。ギターを中学のときに始めて、高校のときは軽音部に入ってた。流行ってたからフォークやってたよ。」

 

---ミュージシャンとしてのやん愚さんの原点はフォークだったのですね!誰が好きでコピーしてたのですか?

 

やん愚

「やっぱり陽水と拓郎!外せんやろ笑」

 

---フォークに行っちゃいそうなので話をブルースに戻しましょうか笑 本場アメリカのブルースマンだと誰が好きですか?

 

やん愚

「やっぱりロバートジョンソンはかっこええな。あとジョンなんたらフッカー笑 なんやったっけ?笑 名前がでてこんのや、外人は笑

 

---ジョンリーフッカー?

 

やん愚

「そう!ジョンリーフッカー!あいつもごっつい好きや!あとレイチャールズもよく聴くよ。」

 

---3人とも歌唱力が非常にあるブルースマンですもんね。歌が好きなやん愚さんがブルースギターにのめり込んでいるとのことなのですが・・・?

 

やん愚

「なんか気持ちええねん!ブルースのギターってなんか気持ちええねん!今日のライブも弾いててごっつう気持ちよかったでぇ!」

 

●ブルースギターの師匠「カサスリム」

 

---ブルースのギターは独学なのですか?

 

やん愚

「カサスリムに習ってるねん!あいつのギターめっちゃ好き!」

 

(※カサスリムは「癒しのブルースマン」として京都を中心に活動するブルースマン。僕もやん愚さんと同じく大好きです笑)

 

---カサスリムさんとはどのようにして知り合ったのですか?

 

やん愚「Youtube

 

---えらい一気に現代的になりましたね笑 カサスリムさんはやん愚さんにとってどのような人なのですか?

 

やん愚「最高のブルースギターの師匠!そしてそれと同時に俺のつくる歌の良き理解者なんよ。」

 

●オリジナル曲への思い

 

---今日、2曲演奏されていたオリジナル曲についてお聞かせください。「もうええやろ」と「困っちゃうね」。

 

やん愚

「ええ曲やろ。もうええやろはブルースのリズムから生まれた曲なんやわ。ブルースのリズムから浮かんできた。」

 

ーーー自然発生的な!笑 「困っちゃうな」はどうですか?

 

やん愚

「これはもう自分なりのブルース。好きなように生きていたいよね、みたいな。」

 

ーーー男はいつでも自由に生きていたい動物ですからね。だから琴線に触れるのでしょうね。

 

●落語とブルースって結局同じやねん!

 

ーーーさて、ここまで落語愛好家としてのやん愚さんとブルースマンとしてのやん愚さんを別々にインタビューしてきた訳ですが・・・。今まで落語とブルースを並行してやってきた中で見える落語とブルースの共通点のようなものはありますか?

 

やん愚

「確実にある!というかもう落語とブルースって結局同じやねん!」


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(落語とブルースへの熱い思いが酒でさらに熱くなる!)

ーーーもっと詳しくお聞かせ願えますか?

 

やん愚

「まず基本のルールがどちらともあること。落語やったら枕があって、本題があって、それからオチ(サゲ)がある。ブルースは基本的には12小節で決められたコード進行がある。まずそこが似てる!そしてそのルールの中で自由がある!そこが面白い!」

 

ーーーなるほどルールの中でどちらとも思い切り遊べると笑

 

やん愚

「そう!リズムなんやな、結局はどっちとも。リズムが大切やで。そして音感。落語にも音感が大事なんやで。」

 

ーーー落語で音感ですか!?歌わないですよね?

 

やん愚

「確かに落語で歌うことはないよ。でもセリフの言い方があるやろ。それを強く、もしくは弱く言うなどで伝わり方は全然違ってくる。これはもはやメロディーセンスなんよね。」

 

ーーーなるほど!そう考えると落語とブルースって共通していますね。

 

やん愚

「ブルースをやることによって音楽的に落語が捉えられるようになった面はやっぱりある。落語をやってて自分の頭の上に指揮者がいるような感覚。落語とブルース、やっぱりどっちとも楽しいで!」

 

ーーー最後に熱いブルースと落語に熱いメッセージを!

 

やん愚

「これだけは言わせて。落語の世界でもブルースの世界でも古典ばっかり偉いと思って持ち上げる連中がたくさんおんねん。でも俺達は今を生きてる訳ですやん。やかり落語でもブルースでも古典のモノマネ、コピーばっかりしていくのはどうかと思う。もっと自由にやればええんとちゃうか。落語とブルースと結局同じやねん。」

 

こう言ってやん愚は笑いながらグラスに注がれた日本酒をぐいっと飲み干した。

空のグラスがテーブルの上でコトっと子気味良い音を立てた。

 

ブルースを歌う落語愛好家やん愚は「現代」を生きるブルースマンであり落語愛好家であった。

落語とブルースは結局同じというやん愚の言葉。

この言葉を聞いてやん愚のもうええやろの歌詞が頭に浮かぶ。

 

もうええやろ 自分が大好きでええやろ

中途半端は もうええやろ

底まで落ちたら ええねん

 

赦し。

落語とブルースの本質にあるものは赦しだ。

 

落語、ブルースにでてくる人間でロクな人間はあまりいない笑

 

浮気もする。

酒も飲む。

嘘もつく。

ギャンブルもする。

 

落語とブルースはそんな彼らをそしてそれに触れる私たちを「それでもええんやで」と肯定する。

 

そのの本質を「もうええやろ」という言葉で表したやん愚。

この「もうええやろ」の根底に流れるポジティブな赦しに是非とも生で触れて欲しい。

 

本人はこれからもドンドン活動していくとかなり意欲的!

関西圏にお住まいの方は是非とも寄せへどうぞ!

 

文章:菅原翔一

協力:やん愚さん(ありがとうございました!)

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ブルースを輝かせた3人の陰に迫るドキュメンタリー『サイドマン:スターを輝かせた男たち』12月22日より公開!

「私はもっとメンバーに弾いて欲しいと思ってるんだ」

これはロバートジュニアロックウッドが残した言葉。

いつ頃かはハッキリと特定できないがあの頭の禿げあがり具合的には恐らく70歳ごろのときだろうか。

ソロデビューを果たした後もあまりギターソロを積極的に弾くことがなかったロックウッド。

 

長い間、裏方のギタリストとして数多くのレコーディングを支えたロックウッドが残したこの言葉はサイドマンの本質を如実に表している。

 

スターの後ろにはスターを輝かせる名手が必ずいる。

 

ロックであれば・・・

AC/DCのマルコムヤング。

ガンズアンドローゼスのイジーストラドリン。

などなど

 

こういうサイドマンが僕は何故か昔から好きだった。

決して目立たないが、音楽を成り立たせるために必要不可欠な要素。

 

そんなサイドマンに焦点を当てた映画『サイドマン:スターを輝かせた男たち』が12月22日に日本で公開される。

 

www.cinra.net

監督はスコットローゼンバウム。(知りません!正直!)

 

もともとは2016年に公開されている。

映画、テレビ番組のオンラインデータベースであるIMDbをみてみると10点満点中8点。

レビューの内容もかなり好評であり、これは期待できそう!

 

12月22日に新宿K's cinemaで公開され順次他の映画館でも公開されるとのこと。

関西圏の映画館でも是非とも公開して欲しい!

 

文章:菅原翔一

 

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ブルースに噛みつかれて・・・アリゲーターレコードの歴史を紐解く本「BITTEN BY THE BLUES」が出版!

「社長!俺はコイツを絶対にデビューさせたいねん!!」

 

アリゲーターレコード。

ブルースを語る上で絶対に避けて通ることのできないレーベルのひとつです。

 

そんなアリゲーターレコードの歴史をまとめた本が出版されました。

 

Bitten by the Blues: The Alligator Records Story (Chicago Visions and Revisions)

Bitten by the Blues: The Alligator Records Story (Chicago Visions and Revisions)

 

 

そのタイトルが「BITTEN BY THE BLUES

邦訳するとブルースに噛みつかれて

 

人間は見た目が8割。

本もタイトルが8割。

 

つまりもうこの本、中身も最高です。(確信)

 

アリゲーターレコードの魅力はなんといってもその創業のストーリー。

デルマークレコードで働いていたブルースイグノアが社長にとあるブルースマンをデビューさせたいと直訴。

却下されたブルースイグノアは「それなら自分で会社立ち上げたるねん!」と会社を設立。

それがアリゲーターレコードの始まり。

 

そしてとあるブルースマンはハウンドドッグテイラー。

 

このときの詳しい様子が国内、そして米国のサイト、資料でも正直あまり書かれていませんでした。

 

この本で長年の僕の?が払拭されそうです。

どんな想いでブルースイグノアは会社を立ち上げたのか。

 

洋書ではありますが、英語辞書片手に読む価値は絶対にあり!

(ブルース・インターアクションズあたりが邦訳してくれないかな~)

 

文章:菅原翔一

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