青がきこえる

ブルースマンを目指す24歳です。主に音楽、本、映画などについて記事を書いていこうと思います。

「アフガン•レポート」地雷源に迷い込んだ英国兵士達の恐怖を描く

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※本記事はネタバレなしなので本作を未見の方も安心してお読みください

-あらすじ-

アフガニスタンの地雷地帯に入り込んでしまったイギリス人兵士たちの戦いを、実話に基づいて描いた戦争ドラマ。2006年9月、タリバンとの戦いが泥沼化の一途をたどるアフガニスタンの山岳地帯で、パトロール中のイギリス人兵士が地雷を踏んで重傷を負った。仲間の兵士たちが現場に急行するが、そこは80年代にロシア軍が撒いた無数の地雷が眠る危険地帯だった。地雷による負傷者が増え続ける中、ようやく大型ヘリが救援に到着したものの、危険で近づくことすらできない。身動きがとれないまま時間だけが過ぎ、兵士たちは心身ともに追いつめられていく。 
(映画.comより引用)


【派手なドンパチ物ではありません】

戦争映画といえばどうしても敵味方が双方入り混じって派手に撃ち合うのがデフォルトみたいな気もしますが、、、
この映画はほぼ銃撃戦はなく映画本編の時間の約8割が地雷源に迷い込んだイギリス軍兵士の救助を待つまでの恐怖を描いています。

そのため派手なドンパチ物がみたい!という方が見ると肩透かしをくらいます笑
僕もDVDのジャケットみてなんとなく借りたのでまさか地雷の映画だとは思いませんでした笑
僕の場合はそれが逆に新鮮で良かったのですが笑
(それでもヘリコプターが爆発「しているように」見えるジャケットはどうかと思う笑)

【対人地雷はやっぱり残酷だ】

地雷という兵器の目的は敵を殺すことではありません。
敵軍兵士を負傷させ救助につく兵士達を増やすことで前線で戦う敵の数を減らすこと。
つまり敵を半殺しにしておくための兵器。
めちゃくちゃ残酷です。

この映画でもその描写がしっかりなされています。
1名の兵士が地雷を踏む→仲間が助けに来る→仲間も地雷を踏む→助けるために更に人員を割く
後送するためのヘリコプターを運用する人員も合わせたらかなりの数、、、

しかも足を吹き飛ばされた仲間の苦痛の叫び声、、、これは精神的にきますって。
しかも周りは地雷だらけ!
仲間を助けようにも自分の足が吹き飛ばされてもおかしくできない。
身動きできない恐怖!

【ドン底の状況でのユーモア】

しかし誰もが精神的に参ってしまうような空気をなんとか変えようとジョークを飛ばし合う兵士達。
特に負傷した兵士達が仲間達にジョークを飛ばすシーンにはぐっとくるものがありました。

ドン底の状態で冗談を言い合えるのは肉体的にも精神的にも強い証拠だと僕は感じました。

危機的な状況とユーモアのコントラストに何とも言えないものを感じました。

救助にきたヘリコプターにジェスチャーでアルファベットを伝えようとするシーンで「YMCAかよ!」と自分でツッコミを入れるシーンは思わずクスッとしてしまいました。

【最後に】

この映画を観て昔読んだ「地雷を踏んだらサヨウナラ」というタイトルの本をふと思い出しました。

地雷を踏んだら自分の命とサヨウナラする訳ではない。
不便のない日常生活とサヨウナラする、、、
地雷ってやっぱり残酷です。

残酷な描写もありますが戦争の現実も知るためにも是非とも観て頂きたい作品です。