青がきこえる

ブルースマンを目指す24歳です。主に音楽、本、映画などについて記事を書いていこうと思います。

「愛」と「狂気」は紙一重だ。レコードに狂うレコスケ君のレコード愛。

 

レコスケくん COMPLETE EDITION

レコスケくん COMPLETE EDITION

 

 


 

誰にでも好きなものは必ずある。
食べ物だったり、音楽だったり、絵だったり、旅行だったり人それぞれ。
そして、それにハマる深さも人それぞれだ。

今日はレコードにハマりにハマったレコスケくんを主人公にした漫画「レコスケくん」を紹介したいと思う。
著者は本秀康

ミュージックマガジンレコード・コレクターズなどのマニアックな雑誌に連載していたのだから内容はマニアックなのはいうまでもない。
しかし誰が読んでも案外ライトに楽しんでもらえるのではないだろうか。

それは一重にレコスケくんのレコードにかける愛があるからだ。
彼のレコード愛は尋常ではない。
寝ているときに地震が起きた際、大好きなジョージハリスンのレコードで死ねるように棚位置を決めているくらい。

彼のレコードにかける熱い愛情は何があっても揺るがない。
揺るがないからこそ狂気にも見えるのだが。

個人的にはレコード裁判のエピソードが最高に笑えて好きだ。
レコードでお金を使い果たしたレコスケくんがレコードを売ってお金に変え、うまい肉を買おうとするお話。
売らずにとっておくレコードを無罪、売るレコードを有罪とする選定が始まる。
悩んで悩みぬき判決を終えたレコスケくん
彼が出した最終判決は「全員無罪!!」
なんて優しい裁判官なのだろうか。。。

【ちょっと泣けるお話も】
レコスケ君のレコード収集のドタバタ劇がメインの本作だが中にはホロリと涙してしまいそうになるお話も。

ひとつめがジョージハリスンがオールシングスマストパス30周年の年に刺されるエピソード。
ニュースを彼女(?)のレコガールから聞いたレコスケくんは顔面蒼白。
その夜にオールシングスマストパスのジャケットを見ながらレコスケ君は呟く。
「オールシングスマストパスの30周年なんだよ・・・新作ももっと聴かせて欲しいよ」
レコスケ君のジョージハリスンへの愛情は嫌というくらい紹介されているだけにジョージのことを全く知らない人でもグッとくると思う。

そしてもうひとつがレコスケくんストーンズの東京講演をみにいく話。
レコスケくんストーンズの熱狂的なファンではないので、少し冷静気味。
そんなレコスケくんの目の前にストーンズの初代リーダー、ブライアンジョーンズの霊がやってくる。
ブライアンはあいつら長生き過ぎ!プールで溺れ死んだ俺のほうがロックだぜ!という調子。
そこでレコスケくんiPodストーンズの当時の最新アルバムの中に入っているバックオブマイハンドを聴かせる。
悪くないね!とブライアン。
この話はストーンズファンなら必読だ。

【まとめると】
レコスケくんはかなりディープな趣味モノ漫画。
でもある程度万人ウケしそうな面白さももっている。
この漫画でレコードに興味を持たれた方は是非ともレコードで音楽を聴いてみてください♪

文章:菅原翔一