正しいことを言えば村八分になるのがよく分かる映画「カジュアリティーズ」
1989年公開の米映画カジュアリティーズを観た。
暗く重たく鑑賞後は間違いなく陰鬱な気持ちになれるので金曜日の夜には観ないことをオススメする。
少女を誘拐し、レイプし、交戦中に邪魔になり殺害という非常にショッキングな内容であるが。。。
もっとショッキングだったのが少女の誘拐に反対し、逃亡させようと試みた主人公が部隊から村八分にあうこと。
お前はゲイか!男じゃない!と罵声を浴びさせられる。
(コミュニティに対して都合の悪い)正しいことを言えばすぐ村八分というのは日本でもアメリカでもどこでも同じようだ。
そしてその村八分を恐れて自分は正しいことをしたいのに仲間に同調し、戦争犯罪に加わる人間も描かれている。
これには良い悪いという単純な問題ではなく、人間が心の中に持っている深い悲しみを感じた。
人間って弱い、悲しいほど弱い。
しかし、その弱さが悪いことかと問われれば、、、?
人間って悲しいね。
文章:菅原翔一