ライトニンホプキンスを聴く=確認作業論
テキサスブルースのアイドルと言えばライトニンホプキンス!
(誰だ、スティーヴィーレイヴォーンっていった奴出てこい!僕はレイヴォーンも好きです)
どうしてもブルースっていうのは取っ付きにくいイメージがある音楽ジャンルであるのだが・・・
それを気持ち良いくらいぶっ壊してくれるのがこの人だ。
ギターはメロディアスでとってもポップ。
そして大見得切ってギターを弾いて歌い、観客を楽しませるショウマンシップ。
そんなライトニンが遺した名言がこちら。
「4拍子?12小節?俺はブルースをそんな風に決めた覚えはない」
本当に自由な表現ってこういうことだと思う。
しかし巻き添えをくらうのはバックのベーシストとドラムである。
ある意味世界で一番ブラック企業な人、それがライトニンなのかもしれない(ジョンリー、お前もか)
そんなライトニンを今日も聴いている訳であるが・・・
1つ気づいた。
ライトニンホプキンスを聴くのって一種の確認作業じゃね?
キーはほとんどEコード。
使うポジションも大体決まっているし歌のメロディーも大体決まっている。(ただし組み合わせるがこの人は半端なくうまい)
ので当然と言えば当然なのだが。
それでもライトニンのレコードを買い続ける僕。
その理由が「確認」なのである。
あーこのレコードもいつものライトニンだよなぁー。
マジでいつもと同じじゃん。
そう言いたいのである。
そんなライトニン。
アルバムによってはふと違う表現を見せるときがある。
おお!ライトニン!!
いつもと違うぞ!!!
いいぞ!!頑張れ!!
暫くして・・・
ガッガガッガ~♪
いつものボトムリフと共に平常運転へ。
いつもと同じじゃん!!!
そんな「いつもと同じじゃん!」が最高の褒め言葉になってしまうブルースマン、それがライトニンホプキンスなのだ。
だから今夜も僕はライトニンを聴く。
文章:菅原翔一