青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

人間はゾンビで成長する(?)韓国映画「新感染」が面白かった

韓国人は映画を作るのがうまい。

オールドボーイは最後までハラハラさせられた。

私の頭の中の消しゴムは人間の愛情について考えさせられた。

 

ちなみにこの2つの作品は日本原作。

何故、良い脚本を映像化するのがここまで得意なのだろうか。

 

先日も韓国映画で純粋に面白い!と思えた作品に出会えたので紹介させて頂きたい。

 

 

その名も「新感染」。

純韓国産のゾンビ映画だ。

 

邦題をつけた人のドヤ顔が瞼に浮かぶぜ!

(原題は釜山行とのことです)

 

列車という密室空間というシチュエーション、仲間がゾンビになってしまうシチュエーションなど・・・

ベタベタの鉄板ゾンビ映画なのだが・・・何故か新鮮に映る。

 

それは主人公のソグの人間としての父親としての成長の要素が盛り込まれているからだろう。

 

ソグは凄腕のファンドマネージャーで超多忙の生活を送っている。

そのため娘のスアンとコミュニケーションらしいコミュニケーションがとれていない。

(こういうお父さんは世界各国共通なのでしょうね)

 

そんな中でのゾンビという非日常というシーンの中で、父性が試される。

 

人間は非日常的なシーンで大きく変わる。

そう、人間はゾンビで成長するのである。

 

なんだこの締め・・・

 

PS:この曲のキーとなる楽曲がハワイのアロハ・オエ。これがアリランとかだったら民族性が強すぎてエンターテイメント作品にならなかったと思う。アロハ・オエを使ったヨン・サンホ監督は偉い!

 

文章:菅原翔一