青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

アコースティックだからこそ映えるスライド Muddy Waters「FOLK SINGER」

ロックファンにも馴染み深いブルースマンといえばマディーウォーターズで決まりだろう。

この人がいなければローリングストーンズ、マイクブルームフィールドなど名だたるバンド、ミュージシャンは生まれてこなかったはずだ。

 

マディーウォーターズ・・・なんともかっこいい名前の響きだろうか。

この芸名はマディが幼少期に泥んこ遊びがあまりにも好きだったことに由来している。

想像するとマフィアのボスみたいな顔が少し可愛く見える。

 

今日、紹介する「FOLK SINGER」はエレキ中心のマディが全編に渡ってアコースティックで吹き込んだ作品である。

 

Folk Singer

Folk Singer

 

 

1964年にチェスよりリリース。

 

ネットであまりレビューされていないのが少し悔しい。。。

と思えるくらいマディのスライドギターが堪能できるアルバムである。

 

バックでバディガイがギターを弾いているがその音も時折かき消してしまうくらいの迫力だ。

(バディは人のバンドになると途端に空気を読める系ギタリストになる)

 

いわゆるデルタブルースのように輪郭のあるビートではなくかなりゆるーくけだるいブルースが展開されてゆく。

酒を飲みながらブルースの深みに落ちていくのには最適なアルバムである。

 

けだるい曲が目白押しの中、サニーボーイのカバーのGOOD MORNING SCHOOL GIRLではカッチリした楽しいブルースも聴けます。

 

THE BEST OF ~で満足している方にも是非とも聴いて欲しい!

アコースティックなマディもやっぱり凶暴でっせ~!