青がきこえる

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「落語とブルースって結局同じやねん!」ブルースを歌う落語愛好家「千里家やん愚」~ライブ編~

もうええやろ 自分が大好きでええやろ

中途半端は もうええやろ

底まで落ちたら ええねん 

 

ブルースを歌う落語愛好家が大阪にいる。

その名は千里家やん愚。

 

そんな彼が10/21(土)、小浜で寄席とライブをすると聞きお邪魔してきた。


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まず着物で登場。

言うまでもないが落語愛好家の顔でブルースマンとしての顔はそこにはない。

 

演目は「ちしゃ医者」。

「手にかかる」と危ないやぶ医者のお話。

自分自身、落語を耳にする機会が少ないのだが、その世界に引き込まれた。

笑いの中に人間ってダメやけどそれでいいのだ、という人間肯定にブルースの本質と似たものを感じた。

 

寄席が終わりいよいよライブステージ!


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ライブではブルースブラザースのTシャツを着て登場。

 

ブルースマンの顔だ。

しかしそこに落語愛好家としての顔も見え隠れ。

ギターはGibsonタイプのフルアコースティックギター。

 

ぐっ!ぐっ!ぐぅー!

愚ぅバンド~♪

 

 

愚ぅバンド~といいながらバンドでないのがブルースである。

 


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(バンドメンバーが来れなかったので地元のブルースギタリストK下さんとの急造デュオでの演奏となった)

 

オリジナルのテーマ曲「愚ぅバンドのテーマ」から一気に憂歌団の「お掃除オバチャン」になだれ込む!

いつもレコードで聴いている曲がカバーで歌われるとやっぱりテンションが上がる。

そして声が合う!

 

綺麗なフリルのついたやつ!

イチゴの模様のついたやつ!

あそこの部分の透けてんの~

 

観客はお口ぽかんである。

何故なら観客は完全に落語目当てだったからである。

そりゃそうなりますね。はい。

(ライブで初めて憂歌団を聴いた人達もこんなリアクションだったのかなぁと妄想)

 

MCにて

やん愚「憂歌団っていうバンドを知っている人いますかぁ~?」

観客「シーン」

そりゃそうですね。はい。

(逆に清々しくていいよね、こういうの笑)

 

続いてサザンオールスターズの恋はお熱くのカバー。

サポートギタリストK下さん「ワシ、この曲知らない。大丈夫かなぁ。」

やん愚「お前なら大丈夫や、いくで」

(ちなみに僕も知らなかった)

 

リハーサルなしの急造バンド愚ぅバンド@小浜はとんでもないブラック企業であった。

 

曲が終わり・・・

サポートギタリストK下さん「いい曲やなぁ!」

ちゃんと弾けてる。何この人凄い。

そしてドヤ顔が大分憎たらしかった。

 

4曲目はオリジナル曲のもうええやろ。

冒頭でも書いたが、この曲は歌詞が素晴らしい。

この曲の根底にあるのは人間への「肯定」と「赦し」である。

フォークっぽいコードにブルースのリズム、そしてやん愚の声、それらが混ざり合い・・・・・・

もうええやろ、そんな理屈は。

いい曲はいいんじゃい!

そこにブルースとかフォークとかもはや関係ないんじゃい!!

「もうええやろ」は毎日を頑張る全ての人間の応援歌である。

文句無しの名曲!

 

クレイジーケンバンドタイガー&ドラゴン、オリジナル曲の困っちゃうながそれに続く。

 

次に演奏されたのは寺田町。

やん愚のギターと歌の師匠である「癒しのブルースマン」カサスリムの曲だ。

演奏の切れ目切れ目にやん愚とカサスリムのレッスンでのやり取りが目に浮かぶ。

こんなに楽しそうに演奏されたらギターレッスンも絶対に楽しいはず!

 

スタンドバイミーで終演!

この曲はみんな知っている曲だからお客さんもノリノリ。

アレンジがいいなぁと思ったらカサスリムのアレンジとのこと。

カサスリムというブルースマンに物凄い興味が・・・

 

「さ、打ち上げや」

何故かライブよりも顔つきが本気なやん愚。

どうなることやら・・・

狂乱の宴となった打ち上げでインタビューを敢行・・・。

そこから見えるブルースと落語の共通点とは・・・?

後半へ続く。


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(予告画像)

 

文章:菅原翔一

 

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