なにわのジミヘン、そして1人の人間として。ひさのぺりっくすワンマンライブ@12/15 太陽と月
先日、ブログでも告知した若手ブルースマンひさのぺりっくすのワンマンライブ。
結果として福井から足を伸ばして大正解!
ひさのぺりっくすというミュージシャンのそしてこれからの未来のブルースを垣間見ることができた大変意味のある瞬間に立ち会うことができた。
今回のライブは2部制。
それぞれにそれぞれの全然違うひさのぺりっくすの顔を見ることができた。
まず前半の第一部ではなにわのジミヘンとしてのひさのぺりっくすの顔。
ジミヘンドリックスの往年の名曲のカバーが勢ぞろい。
MCにて
「ワイはジミヘンドリックスっちゅうもんや」
なりきるというのを超越してジミヘンそのものだった。
まさかジミヘンのライブをみることができるとは・・・!
レフティー仕様で反対に構えるスタイルで肩から吊り下げられたストラト。
そのストラトが最初から最後まで大きな唸りをあげていた。
後半の第二部では第一部の派手なステージとはうってかわり1人の人間としてのひさのぺりっくすの顔。
アコースティックギターを構えしっとりと。
なんというか・・・
めっちゃええ感じ
音が聴覚のみならず嗅覚も刺激する。
もちろんブルースの土の匂いも感じた。
しかしそれより感じたのはメキシコの匂いだ。
ギター1本でメキシコを旅した際にひさのぺりっくすにその風土の匂いが入り込んだのだろう。
そこに乗っかる歌詞は等身大。
生活についての歌詞が多い。
金持ちも貧乏人も生活している。
ご飯を食べて、トイレにいってそれを出す。
仕事や家族のことで悩んだり、苦しんだり、そしてたまに嬉しかったり。
そんな当たり前のことにもう一度気づく。
音を聴きながらひさのぺりっくすと世界を一緒に放浪の旅に出かけているような気持になる。
旅に終わりがあるように、ひさのぺりっくすの音楽もいつの間にか終演。
名残惜しい気持ちとあったかい気持ちが同居する不思議な気分。
終演後、ひさのぺりっくと酒を呑みにいく。
「俺、この1年間はブルースは封印しようと思うんよ。もっと広い視野で音楽やってみたくて。」
ひさのぺりっくすはこう語っていた。
間違いなくブルースはひさのぺりっくすの音楽の下地。
その下地を封印して音楽をするというひさのぺりっくす。
26歳の若きブルースマンの挑戦に期待大だ!
文章:菅原翔一
写真:川田航平
協力:ひさのぺりっくす
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