映画「EIGHT DAYS A WEEK」を観に行ったら生々しいビートルズに出会えましたっていうお話。
福井では11月からの公開なので待ち切れずに京都まで足を運びました。
ビートルズといえば、、、僕にとっては洋楽の入口。
今思うと中学生のときにTSUTAYAで借りた「1」が全ての入口になったのかと思います。
あのときは背伸びがしたかった笑
正直、その当時はテレビのBGMやCMの曲として使われて聴いていた曲を聴きたいから聴いていたという感じでした。
しかし大学に入ってから改めて聴いてみるとそのサウンドの革新さに衝撃を受けました。
リボルバーのレコードが特にお気に入りで何回も聴きました。
あとセカンドアルバムのポップな感じも好きでした。
正直新しい切り口でのドキュメンタリーではありませんが、なんといっても映像が綺麗なこと。
思わずうわっ!と歓声をあげてしまったくらい。
音も5.1chになってるそうで申し分なし。
正直に言うと映画を見る前は画質が綺麗になったところでそんなに大きな価値があるかなーと思ってた自分がいました。
でも鮮明な映像になったからこそ伝わるものってやっぱりあるなと思いました。
ビートルズのメンバーも僕と同じように興奮で汗をかきながら演奏したり、モニターがない環境での演奏に冷や汗を流してたりしてたのですね。
ひとことでいうと生々しい。
結成当初のいかにも仲が良さそうな関係が崩れていくのも綺麗な映像だからこそ生々しく伝わるものがありました。
本編最後のアップルレコードの屋上でのルーフトップコンサートでのDon't let me downは鳥肌が立ちました。
音楽的に形態は全然違うけど僕にはブルースに聴こえました。
壊れかかったビートルズがギシギシ音を立てながら壊れる前に最後に楽しんでやりましょかという感じ。
これが諦め、、、いや受け入れなのでしょうね。
この映画の売りの本編後の4Kになったシェアスタジアムでのライブももちろん良かったけどやっぱり僕はルーフトップコンサートのシーンが一番心に残りました。
バンド演奏のいいところは「人間」が集まって演奏し「人間」が集まって聴くことにある。
ビートルズの4人と当時のファンの様子を見ていて自然にそう思いました。
ライブハウスに久しぶりに行きたくなりました。
そしてカントリージェントルマンで少し鼻の詰まったような音で演奏するジョージハリスンがやっぱりかっこよかった笑
良い映画ですよ。
文章:菅原翔一