青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

猟犬は生まれ変わってまた吠える。50/50'sのブギがアツい。

僕のワンダフル・ジャーニーという映画をご存知だろうか。
飼い主のために3回生まれ変わる犬とその飼い主が織りなすハンカチ必携の映画である。
ちなみに筆者はまだ観ていない。(ダメじゃん!!笑)
 
ブルースが好きな人が「犬」と聞いたら思い浮かべてしまう音がある。
 
日本製のチープなビザールギター。
ギャンギャンに歪ませまくったアンプ。
そこから放たれる最高にゴキゲンになるサウンド
そう、ハウンドドッグテイラーである。
 
この猟犬が現代の日本で蘇り、現在の音楽シーンに吠えている。
それが50/50s(フィフティーフィフティーズ)だ。

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2015年に結成されたこのバンドはなんとギターボーカルとドラムの2ピースバンド。
猟犬は蘇りますます無駄な肉を落とし俊敏になった。
2016年のフジロックフェスティバルROOKIE A GO-GOにも出演している。
 
まずはYouTubeチャンネルでの最新の動画をご覧頂きたい。
このブギーを鳴らしているのがまだ20代というから驚きである。
 
50/50'sのブギーは日本を飛び越え、オーストラリアにも轟く。
現地のオーストラリア人を熱狂させる。
ギターとアンプを繋ぐギターケーブルが僕には鎖にしか見えない。
 
ジャズは死んだ。
ロックは死んだ。
パンクは死んだ。
 
聞き飽きた常套句。
本当かどうか僕にはわからないし、どっちでもいい。
 
50/50sのブギーは今日も吠える。
 
彼らの音を聴く度にブルースを伝えたいという原点に僕は帰るのである。
 
文章:菅原翔一