青がきこえる

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動画で見るブルースマンその② オーティスラッシュ


Otis Rush : So Many Roads - YouTube

泣きのブルースギターといえばBB KINGを思い浮かべる人が多いと思います。
(僕も思い浮かべますw)

ただし泣きのギターを語る上で忘れてはならないと思うのがこの人。


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オーティスラッシュ

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オーティスラッシュ。

オーティスラッシュのギタースタイルの特徴はなんといっても右利き用ギターを反対に構えるスタイル(=松崎しげるスタイル)。
つまり弦が普通の逆っていうことです。

この動画はそんなオーティスラッシュの凄みのあるギタープレイとボーカルが堪能できます。

後ろからのアングルがサマになる。
背中がでかい。
いったいこの人は何を経験したのだろうと考えてしまう。

"So many roads, so many trains to ride"
(たくさんの道、たくさんの列車、俺はどっちに行けばいい??)

叫ぶように歌うボーカル。

つい現代社会の生き方の選択肢の多さに迷い、悩む自分に照らし合わせてしまいます。

オーティスラッシュは実力があるにも関わらず、不運なレコーディングキャリア続きでした。
そんなオーティスラッシュもいったいどっちに行けばいいんだと悩んでいたのでしょう。

悩んでいるのは自分ひとりだけではない。
オーティスラッシュのブルースに救われるのです。
凄みもあるが優しさもある。
オーティスラッシュは僕にとってそんなブルースマンです。

文章:菅原翔一