青がきこえる

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夏に読みたいこわ〜い本 その① 遠藤周作「怪奇小説集」

前回は僕の心霊体験(?)について書いたが・・・
今日は怖い本を紹介したい。
遠藤周作の「怪奇小説集」。

怪談家の稲川淳二は「怖いって楽しい」と言っていたけど正しくその通り。
この本も怖くて楽しい。

遠藤周作といえば
・海と毒薬
・沈黙
という日本人と信仰についてをテーマにした名作を書いたイメージだけど
ホラーを含めて結構、いろんなジャンルのものを書いているんだよね。

この怪奇小説集は遠藤周作が実際に体験した話、読者の投稿をもとに書き下ろしたもの、オリジナル短編などが15編収録されている。

幽霊などのこの世のものならざるものはもちろん、人間の怖さを描いたものなど幅が広い。
(個人的には人間の怖さを描いたもののほうが好み)

背筋が凍るような怖いオチがつく話もあるが、しょーもなっ!と思わず突っ込んでしまいそうになる話もある。
その当たり外れが逆に面白い。

夏の眠れない夜にどうぞ・・・

文章:菅原翔一