青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

戦国自衛隊は音楽映画として評価されてもいいと思う

なんとなく戦国自衛隊を無性にみたくなってゲオでレンタルして鑑賞した。

 

 

戦国自衛隊

戦国自衛隊

 

 


確か最初に観たのが高校生のときだっただろうか。
半村良の原作小説のほうが~、とか田辺節雄の漫画版のほうが~がとか言いたい原作原理主義みたいなところがあってあまり没入できなかった。(生意気な高校生でした)


約10年を経て観てみるとめちゃくちゃおもろいやん!!!


確かに設定は演習中の自衛隊が戦国時代にタイムスリップして天下を獲ろうとするハチャメチャな設定。
なんでお前ら演習なのに実弾でバリバリに武装してるんやー!とかツッコミどころもある。


そういう人達には「これは角川映画なんだぜ、、、?」と黄門様の印籠を見せつけよう。


千葉真一の男臭い演技も勿論だが全体がもう男臭い。
平成のなんでもスタイリッシュにしてあげればいいんでしょ?という安易なスタンスとはまるで反対。
男が男臭くて何が悪いんじゃ!!!
(男性の皆様、暑い季節の汗の臭いエチケットは大切に、めちゃくちゃ嫌われます)


その男臭い雰囲気を更に高めるのが劇中に挿入される印象深い音楽だ。
全10曲が泥臭く不器用に生きる男のテーマ曲となっている。


映画のテーマ曲である松村とおるの「戦国自衛隊のテーマ」は特に名曲。
良い曲過ぎて「戦国自衛隊のテーマ」という曲名が勿体ないような気がする。
夕暮れの絵が瞼に浮かぶようだ。


ラストを締めくくるジョー山中のララバイオブユーは夢に散った男のレクイエム。
昭和の少しざらついた映像と絶妙にマッチする。


などなど。
絶品すぎる10曲。
レコード探しに行こ・・・


文章:菅原翔一