青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

【レコード情報】京都 100000t アローントコさんがセール中!レコード、CD、DVD、カセットテープが20%オフ!6/30まで!

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京都のレコード屋さん100000t(じゅうまんとん)アローントコさんがセール中です。

 

なんとレコード、CD、DVD、カセットテープが全品20%オフ

 

セールは6/30(金)まで!

この機会にレコードをいっぱい買いましょう(^ω^)

 

ちなみに僕はハイタイドハリスのレコードを買いました(^ω^)

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文章:菅原翔一

 

動画でみるブルースマン その④ Little Walter×Hound Dog taylor

http://www.youtube.com/watch?v=yUDxw5cn890

 

バンドは足し算ではない、かけ算だ。
個人の技量はあまりうまくなくてもバンド全体でとてもいい音を鳴らすバンドをたくさん見てきた。
これが音楽の不思議なところだし、楽しいところだと僕は思う。
 
逆の例も成り立つ。
個人がめちゃくちゃ良い音を鳴らす人を集めても良い化学反応が起きるとは限らない。
 
今回紹介する動画が好例だ。
 
Little Walter×Hound Dog Taylor
最強のハーモニカ吹きと最狂のスライド弾きだ。
 
これは期待できる・・・!
しかもバックはハウスロッカーズ
そう思うではありませんか。
 
ところがすってんころり。
 
微妙すぎる。
 
ハウンドドッグテイラーが明らかにびびっている。
超びびっている。
萎縮している。
超萎縮している。
 
スライドも全くしていないという。。。笑
 
そしてリトルウォルターも明らかに不機嫌そう。
 
やはり両雄並び立たずか。
でも人間臭いハウンドドッグテイラーの一面が見れるのはやっぱり嬉しい。
 
文章:菅原翔一

バンザイ!日本はブルース大国だ!江上治著「あなたがもし100人の残酷な村の住人と知ったら」

 

あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら

あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら

 

 

 

これはとある村のお話です。
その村は・・・

49人が男性で51人が女性です。
13人が子どもで、61人が働き手、26人が老人です。

小学生は5人、中学生は3人、高校生は3人、大学生は2人います。

 

そんな村には問題が山積みです。

 

問題①急激な人口減少。
2050年には
子どもの数➡13人から10人に
働き手➡61人から52人に
老人➡26人から39人になります。
(老人の数多すぎ!)

 

問題②借金
お金を稼ぐ人が減少しているのに村の借金は村人が1年間に稼ぐ総額の2倍以上。
支出の中で一番大きいのは社会保証費ですが、老人はどんどん増えていく。
当然ですが必要な社会保証費の額は増えていく。
このお金を賄うのは若い世代です。
つまりこの村で生まれる=生まれたときから借金を背負う
という訳です笑

 

問題③村民の厳しい生活
働いてお金をもらっている人の4分の1が年収200万円以下のいわゆるワーキングプア
更に女性は男性に比べて収入が低いのも問題。
この女性の収入の低さは母子家庭の家の貧しさに結びつく。
貧困層の数は年々増えているが、その半分の子どもたちが母子家庭)
100人の村の半数以上が生活がきついと嘆いている状態です。

ちなみにこれを書いている私(24歳)も毎日250円以下のお金で暮らしています笑
(でもそれを楽しんでいますw)

 

問題④自殺
この村でも自殺する人が非常に多い。
その数は世界で5番目。

 

言うまでもないですが、この100人の村=日本です\(^o^)/

 

問題は他にもあります。
でも省略します。
書いてて鬱っぽくなってくるので笑
全部知りたいあなたは是非ともこの本を読んでみてください。

それにしてもブルースな状況ですね、この国は。
ブルースをやるのに最高な環境です\(^o^)/

 

この本の素晴らしいところは厳しい現実ばかり突き付けるのではなく、
このような状況のこの国でどのように生きるべきかと指針を読み手に提示しているところ。

 

著者が主張するこの国を生き抜くための人生の3要素

①自分資本(どこに行っても生きていくことのできる力)
②お金資本(文字通りお金)
③人間関係資本(家族や友人、パートナーとの人間関係、協力関係)

 

そしてこの3要素のウエイト付は自分資本(3)、お金資本(2)、人間関係資本(5)とのこと。

 

このウエイト付が個人的に絶妙過ぎて好きです。

お金資本より人間関係資本が一番大事。
お金で人間関係資本は買えません!

ま、お金がきっかけになることはあるけどね。。。とかっこつけたことも言いたいけど僕にはお金がありません!

それでも人間関係資本はたくさん持っているつもりです。

つまりお金がなくても増やせる資本w

 

人間関係資本繋がりで1つ自分が強く思うことを最後に書いて終わります。

20代はとりあえず自分より上の世代(それも自分が凄いと思う人)とひたすら交流するべき。
自分はどんどん質問して聴くほうに回る。
そうすることによって教科書や本では載っていない人生のためのヒントがたくさんもらえます。

この交流のためには僕はお金の出し惜しみはしません。

 

特に20代は若いということだけで可愛がってもらえる!
この武器を活かさずにどうするか!
どんどん人間関係資本を増やしましょう!

 

文章:菅原翔一

組織について考えさせられる映画 映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」が面白かった

 

 

知り合いの方に勧められて「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を観た。

どうせアカの人が反権力、共産主義万歳を唱えて派手にドンパチやる映画でしょ・・・と思っていたら
面白かった。
まじで。

 

ちなみに僕はこの映画を見る前まではあさま山荘事件赤軍あさま山荘を基地にしようと思って襲撃したものと思い込んでいたw
実際は警察から逃れてたどり着いたのがあさま山荘だっただけなんですねw

 

この映画は2008年に公開された日本映画。
監督は若松考二。
(すいません、この映画を見るまで全然知りませんでした・・・笑)

 

映画は連合赤軍の発足から山岳ベース事件を経て赤軍あさま山荘までたどり着くまでの道程を描いている。
これは若者達の理想にかける情熱の始まりが少しずつひびが入り、崩れていく道程とも言い換えることができると思う。

 

自分達の理想を達成するために若者達は組織(連合赤軍)を結成する。
しかし若者達はその組織が作りだした規律+ムードに少しずつ疲れていく。

 

化粧をするだけで「共産主義にお洒落が必要なのか」と詰問されたり
銃に少し傷がついただけで銃の管理責任者に「こんなもので共産主義化が達成できるのか」と怒号される始末。

 

自由のために組織をつくったのではないか?
協力するために組織をつくったのではないか?
軍事訓練を行うための群馬県榛名山の山岳ベースで若者達の間で少しずつ溝が入っていく。

 

そして遂に「リンチ」が始まる。
総括(本来の意味は反省)という名のもとに行われる暴力。
このリンチで30人いた赤軍メンバーの実に12人が死亡することになった。
この映画ではその暴力の内容が細かく描写されていて見るに堪えなかった。

 

「殴って気絶させることによって人格が生まれ変わり真の革命戦士になることができる」
↑この論理でリンチが行われていたというから驚き。

 

やっぱり人間は愚かな生き物だ。
いとかなし。
本当の目的を見失い、目的を達成するための手段であるための組織に囚われる。
その組織内においての理想的な人間になることが本来の目的とすげ変わる。

 

最初は可愛らしい赤ちゃんだった動物が成長して恐ろしい牙をもった猛獣になっていくような感じを連合赤軍の顛末を見ていて感じた。
まさしくアウトオブコントロール
この猛獣を飼い慣らすには相当の力がいる。

 

この映画はリーダーや経営者におすすめしたい。
非常に組織について考えさせられるいい映画だ。

 

この映画をみて日本の左翼運動についてめちゃくちゃ興味がでてきたw

文章:菅原翔一

 

 

酒によって酔い方が異なるのは何でだろう

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音楽と切っても切れない関係にあるもの。
それが酒だ。
故に音楽が好きな人には酒が好きな人が多い。
自分もその中の一人だ。
あまり強くはないのでちびちびと飲む。
失敗も経験した笑
それでも懲りずに飲む。
よっぽど好きなんだろうな笑

そんな酒についてかねがね不思議に思っていたことがある。
酒の種類によって酔い方が全然違うのはなんで??

例えば(自分の中では)
ビール➡楽しい、陽気になる
日本酒➡ひたすら陽気になる
ウィスキー➡口数が少なくなる。内省的になる。

といった感じ。
そして種類が同じでも銘柄によって微妙に酔い方が違ってくるからこれまた不思議である。

今日はウィスキーを呑んでいる。
というか家ではいつもウィスキーだ。
(安いし美味しいしでいうことない!笑)

前述した通り呑んでいると内省的な気持ちになってくる。
少しずつ沈み込んでいくような感じ。
この感覚がまた心地よいのだ。
一種のナルシズムといってもよい笑

 

一人黙って酒を呑むのが寂しくなってきたところで、レコードに針を落とす。
もちろんブルース。
音楽単体でも酔えるが酒が入ると更に酔える。
お酒も更に美味しくなる➡呑む
好循環なのか悪循環なのか。。。

 

今日のBGMはボビーブルーブランドのMembers Only。
包容力のあるボーカルのお陰で更に沈み込める。

 

ゆっくり呑んでゆっくり音楽を聴いて明日も頑張ろう。

 

文章:菅原翔一

好きなものと共に熱く生きたくなる名著 日暮泰文「のめりこみ音楽企業」

 

のめりこみ音楽起業―孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール (YOU GOTTA BE Series Extra)

のめりこみ音楽起業―孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール (YOU GOTTA BE Series Extra)

 

 

「好きなことは仕事ではなくあくまでも趣味にしておけ」

これはいったい誰が言い出したのだろう。

これを言う人は本当に好きなことを職業としたことがあるのだろうか。

 

僕は平凡なサラリーマンだ。 

でも頭の片隅には好きなことを仕事にしたらどんな感じになるのだろうかという考えがどうしてもこびりつく。

恐らく僕以外のたくさんの人も同じことを考えているはずだ。

 

今日、紹介するこの本は自分が大好きでたまらないものを仕事にし、好きなものと共に生きてきた男の書いた本。

男の名前は日暮泰文、本のタイトルは「のめりこみ音楽起業」

当時、超マイナーだったブルース、R&B、ソウルに傾倒して会社まで起こす筋金入りの音楽バカ(失礼!)。

 

日暮は本のなかでこう主張する。

のめりこんだらそれを仕事にしよう、それも自分で生業を起こせ。これが僕のメッセージだ。

 

これはそんな熱い孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワールだ。

 

悪いことはいわない。

疑問符を背負って仕事をしている20代。読め。絶対に。

 

音楽に詳しくなくても大丈夫。

確かにブルースに関する記述は多数ある。

しかし好きなことに情熱をかけてきた著者の熱がきっと伝わってくるはずだ。

 

また本書の秀逸な点は好きなことをどのようにビジネスにしたかということもキチンと書かれていること。

マニアックなカテゴリーであったからこそ少量多品種路線の道を選択したなどP-VINEのとった戦略が多数紹介されている。

 

この本を読んで

好きなことを仕事にする=好きなことを収益化する

ということだと強く感じた。

 

どう収益化するかはその分野それぞれで違うから答えは自分で見つけ出すしかない。

しかし収益化する道は必ずある。

リスナーがほとんどいないブルースをベースにして商業的に成功したのだから間違いない。

 

日暮のブルースへの「好き」という気持ちがなければマジックサムライヴのような名盤も、日本のブルースムーブメントも生まれることはなかっただろう。 

人間の好きなものに向かう力強さを感じてほしい! 

 

 

 

 

 

居住空間を改装した小浜の古本屋「よつや書房」が素晴らしい!

いつも通りすぎるだけ。
でも何となく無性に気になってしまうお店ってありませんか?

今回ご紹介する小浜の古本屋、よつや書房もそんなお店。
車で通りすぎる度に「どんなお店なんだろう・・・?」と気になっていました。
悶々した気持ちを払うべくお店にこの間お邪魔しました。

結果
ボク、コノ、オミセ、スキ

【目を引く外観】
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よつや書房の外観はこのような感じ。
古民家カフェが最近増えていますが、それの古本屋バージョンといった趣。
この佇まいが素晴らしい。

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この目を引く暖簾は店主の方の手書きだそう。
車で走ってても目を引きます。

【アットホームな店内】
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店内はこのような感じ。
お店というより本がめちゃくちゃ好きなおじいちゃん、おばあちゃんの家にやってきたような気持ちがします。
不思議な安心感。
古本屋さんってなんとなく店員さんの目線が気になってしまうのですが、ここはその心配なし!
リラックスして本を探すことができます。

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本の置き方、小物の置き方、照明の使い方など細かいところで店主のセンスが光ります。

【店主の坂本さん】
よつや書房を切り盛りされているのは店主の坂本さん。
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もともとは古本屋を作る気持ちはなく、インターネット販売のみ行う構想だったそう。
しかし本を並べていくうちにお店っぽくなり、実店舗を作ることを決めたそうです。

「古本は少しちょっと茶ばんでいるほうが味がありますよね」
そう言って微笑む坂本さんの表情から古本への愛情が伝わってきました。

お客さんにコーヒーを出すなどホスピタリティ精神に溢れた優しいお方。

【まとめると】
福井県初の古本屋よつや書房は不思議な安心感に包まれた空間。
この素敵な空間できっと素敵な本との出会いがあるはず!
本が好きな人も、そうでない人も是非とも一度足を運んでみてください。
僕は毎週通いますw

住所:福井県小浜市四谷町6-35
電話番号:0770-64-5004
営業時間:11:00-19:00
定休日:不定休

文章:菅原翔一
写真:菅原翔一
協力:よつや書房店主坂本さん