青がきこえる

ブルースの底なし沼へようこそ

【ライブレボ】両雄並び立たず。3人なら案外うまくいく!? 木村充揮×近藤房之助×永井ホトケ隆 8月4日「木村充揮満載な1週間」 @京都 磔磔


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それは友人から届いた1通のLINE通知から始まった。


なんだってー!!


日本のブルースシーンを牽引してきた憂歌団の木村、Break Downの近藤、West Road Blues Bandのホトケが3人で磔磔にてブルースをやるだってー!!


友人「いかない??」
僕「イくぅ〜~〜~〜~〜~!!!!」


当日まで楽しみな気持ち8割。
2割は少し不安な気持ち。


ボーカル3人。ましてや全員ギター弾き。
ブルースにおいて大事な調和が崩れないか心配だった。


開演直前は不安な気持ちがかなり強くなっていた。
SEがかかり磔磔の楽屋のカーテンが開く。
本物や!本物の木村さんや!!


3人がステージにあがり、軽くチューニング。
1曲めは・・・
Kind Hearted Woman
憂歌団のファーストにも入っとるやつや!
興奮を隠せなかった。
何回も、何百回もレコードで聴いたあの声。
涙が出そうになった。


そして木村の「なにいってるか分かるぅ?」というボケ。
涙と笑いが混ざると楽しい気持ちになるんやね。


バックの近藤、ホトケのギターもパートがしっかり分かれていて聴いていてとても楽しい。


このとき僕は確信した。
両雄並び立たずやけど案外3人やったらイケるもんや、と。
(3人よれば文殊の知恵やもんねぇ~って木村さんからのボケが入りそう笑)


続いて近藤房之助ボーカルでLove me Davling。
ちょっとしゃがれた声質で大人なブルースな雰囲気がたまらない。
3人の中で一番色気あった。


続いてホトケボーカルのTake a little walk with me。
曲に入る前にMCでジュニアロックウッドのことを少し話していたのが個人的にものすごく嬉しかった(ジュニアロックウッド狂なので笑)
ホトケのブルースは冷静でいるようにいて中身はめちゃくちゃブルースに燃えている感じがする。


そんなこんなで3人が紡ぐブルースに大興奮と思いきや・・・


異変に気づく。
あれ、木村さんあんまり歌ってなくない?


考えられる理由としては・・・
①木村さんが年上の2人を気遣ってフィーチャリングしていた
②ほぼ1週間磔磔でぶっ通しでライブをしていたので休みたかった


の2つであろう。
多分答えは②なのでしょう笑
それもまたブルースだ。


気合い入れて歌っていたのはぶっちゃけKind Hearted Womanと胸が痛いの2曲。
でもね。この2曲で大満足なくらいかっこよかったのが少し悔しい笑


アンコール前の最後の曲は嫌んなった。
イントロなしで始まったから少しびっくりしてしまう。
観客みんなで大合唱。
1連ごとにボーカルを切り替えて回していくスタイルだったのだが、


なんとかしてくれ神様、仏様~のパートをホトケが歌っていたのに観客大笑い。
これが偶然であったならなんて楽しい偶然なんだろうか!


アンコールではブルースザブッチャーのうつみようこが加わりKansas CityとBlues is 
All Rightの2曲を演奏。
友人曰くこれはブルースザブッチャーのお決まりのアンコールのセトリだそう。

 


若い時にはライバル意識もあってバチバチだった3人がギターを弾いて歌う。
それも楽しそうに。
年をとるのも悪くないなと思った25歳であった。


文章:菅原翔一
Special thanks to ぐーちゃん(僕の友人。この人がいなければ今回のライブに行ってなかったと思う。謝謝!マジで。)