ロックンロールが導き出したブルースへの答え クロマニヨンズの「どん底」がアツい
暑い夏に熱い鍋を無性に食べたくなることはないだろうか?
汗を思い切りかきながら鍋を食べるのは潔くて逆に爽快なのだ。
そんな感じで僕はどういう訳か暑い夏にこそ熱いロックンロールを聴きたくなる。
ロックンロールは純度が高い方がよい。
何も足さない。何も引かない。それでよい。
ピュアなロックンロールを体現する日本生まれのロックンロールバンド、それがクロマニヨンズだ。
そんなクロマニヨンズが昨年の2017年に出したシングル「どん底」をただいま絶賛ヘビーローテーション中。
「どん底」というタイトルから既にブルースの土の匂いが漂ってくる。
どん底だから あがるだけ
ひたすら繰り返されるリフレイン。
商業的には充分成功をおさめたはずのヒロトが目ん玉ひんむいてマイクに思いの丈をぶつける姿が瞼に浮かぶ。
どこまでハングリーなのだろうか、もうそろそろ落ち着いてもいいと思うのだが。。。(褒め言葉)
バックの無駄なフレーズを一切いれない真島昌利のコードバッキングも素晴らしい。
フツー、ここまできたら「パワーコードとかもういいっしょ」とか言いながらジャズっぽいコードを弾いてもいいような気がするのだが。。。(褒め言葉)
このクロマニヨンズの「どん底」は紛れもないロックンロールミュージックだ。
しかしこれはブルースという音楽をしっかり聴き込んできた2人だからこそ生み出せた音楽。
ロックンロールが導き出したブルースへの答えの5分間を是非とも聴いて欲しい。
いい曲だ!
どん底だから あがるだけ!
文章:菅原翔一